まちがった。

私はやっぱり間違っていた。
臆病で、臆病で、臆病で、こわくって、仕方なくって。なんで私はあんたともっと向き合ってやれんかったのかな。どうしたらいいか分からんかった。私がもっと早くに助けを求めていれば、私がもっとあんたの手をしっかりと握って、引っ張り出してやれていれば、あんたは今も私の隣にいただろうね。

なんてことをしたんだ。
なんてことをしなかったんだ。
何をしていたんだろう、私は。
なにしてるんだよ、私は。

あいつに生かされて、あいつが命を賭けて私を救ってくれて、なんてこった。

「何のために生きてるの?」
私たちの答えはいつも一緒だったね。

「幸せになって死ぬため。」
なんでだよ、なんで、まだ、幸せになっていなかったろう?まだ、まだ、これからだったじゃないか。これから、お前と一緒に私は幸せになるつもりだった。

死ぬつもりなかったんだろう?
そうだろ?

わかってる、わかってるよ。だって1週間後に飲みに行く約束してたもんね。かわいそうにね、もっと生きたかったよね。ごめんな、最後に一緒にいてやれなくて。ごめんな、あの日、会いに行けばよかった。

最後まで私の心配をしていたおまえはなんてやさしい子なんだろうね。なんて愛おしい子なんだろう。
どれだけお前が愛されてたか、知ってるか?どれだけお前の周りには仲間がいたか、知っていたか?


どれだけ私が、お前を欲しているか、知ってくれよ。